予防歯科 PREVENTIVE

歯を削らない・
抜かないための予防歯科
DO NOT GRIND OR REMOVE TEETH

当院では一般診療と予防診療があり、一般診療で治療が終了してメンテナンスに入った方や、初診で虫歯がなかった方は、予防診療へ移行します。歯は裂傷や骨折のように元の状態へ戻すことが不可能です。そのため、歯科医院で定期的にクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病を予防するという考えが、日本でも浸透してきています。

予防意識が低い方の中には「もう少し早くご来院いただければ、歯を削らずに済んだ」というケースもあります。歯を長く使い続けたいのであれば、発症してから来院するのではなく、症状が出る前に予防することが大切です。

PMTCとは?

PMTCは Professional Mechanical Tooth Cleaningを略した言葉で、歯科医師や歯科衛生士といった歯科の国家資格を持つ者が、歯磨きでは取れない汚れを専用の器具を用いて除去する予防処置のことをいいます。患者様が毎日しっかりと歯を磨いているつもりでも、歯ブラシの毛先が届かない部分はたくさんあります。

PMTCでは、まず歯石がある場合はスケーリングで除去を行い、その後に数種類の電動ブラシを使って、歯の表面にこびりついている汚れを除去します。この電動ブラシを用いることで、口内で増殖している細菌が作り出すネバネバとしたバイオフィルムをはがすことが可能です。

その後、デンタルフロスを用いて歯と歯の間に詰まった汚れを掻き出します。歯の間に汚れが詰まったままだと、そこから虫歯ができてしまうためです。歯列の隅々までお掃除ができたら、最後にフッ素を塗布して終了です。

METHOD 虫歯のセルフケア方法の
ご紹介

  1. ブラッシング
    (スクラッピング法)

    スクラッピング法は、歯の面に対して垂直に歯ブラシの毛先を当てます。そして、小刻みに上下に動かしながら、1本1本の歯を横に移動しながら磨いていきます。

  2. ブラッシング(バス法)

    歯ブラシを歯の面に対して45度に当て、歯茎のふちに毛先が接するようにします。その状態で小刻みに上下に動かしながら、1本1本の歯を横に移動しながら磨いていきます。

  3. 歯間ブラシ

    歯間ブラシとは、持ち手の先についた1本の針金の周囲に毛が設置された形状の清掃補助ツールです。歯と歯の間に差し入れ、ブラシの先を水平にして前後に何度か出し入れします。その際、ブラシ部分が左右の歯に接するように、汚れをこすり落とします。

  4. デンタルフロス

    糸タイプのデンタルフロスは、左右の中指に2回~3回指に巻き付け、歯の側面に添わせて、ギコギコと動かしながら入れ込んでいきます。歯茎の上に出ている部分だけでなく、歯茎の中2mm~3mmにも入れ込むことで、隠れている歯垢まで丁寧にお掃除することが可能です。

イオン導入法による
フッ素ケア

フッ素入りのジェルを単に歯に塗布したり、フッ素入りの歯磨き粉を使ったりするのとは異なり、イオン導入法は、歯科医院でしか受けられないう蝕予防法です。フッ素はエナメル質に取り込まれると、フルオロアパタイトを形成します。

フッ素イオン導入機を使用してフッ素をイオン化し、歯をプラス極性化させることで引き合う力を作り出し、フッ素を効率良く歯に取り込ませます。

マイナス1歳から始める予防歯科

「マイナス1歳からの予防」とは、赤ちゃんがお腹の中にいる段階で、虫歯・歯周病の予防に取り組むという意味で使われる言葉です。当院では、お子さんの歯の健康と健康な身体作りのために、マタニティ歯科や妊婦健診を導入し、マイナス1歳からの予防歯科に力を入れています。

お母さんの歯の健康とお腹の赤ちゃんの状態は、一見無関係に思われがちです。しかし、近年の研究により、母体の口腔環境と胎児のお口には深い関係があることが判明しています。お母さんが率先して予防に取り組むことで、生まれてきた赤ちゃんのお口も虫歯になりにくい状態にできるのです。

タップで電話する アクセス